2024年ラゴス国際見本市(ナイジェリア)レポート

2024年のラゴス国際見本市(ナイジェリア)を見学してきましたので、そのレポートをお届けします。

ラゴス国際見本市とは、ナイジェリア最大規模の総合見本市として、幅広い業種の企業が参加し、ビジネスネットワーキングや新規市場開拓、経済成長の促進を目的に毎年開催されています。日本からも多くの企業(2024年は30社程度)がジャパンパビリオンを通じて参加し、現地市場への進出やブランド認知拡大に取り組んでいました。

開催概要

ラゴス国際見本市(Lagos International Trade Fair)

  • 日程: 2024年11月1日(金)~11月10日(日)(10日間、8:00~18:00)
  • 会場: タファワ・バレワ・スクエア(Tafawa Balewa Square)、ナイジェリア・ラゴス
  • 主催: ラゴス商工会議所(Lagos Chamber of Commerce and Industry, LCCI)
  • 出展規模: 3,500社以上、15カ国以上が参加
  • 展示内容・対象分野: 総合見本市として、農業、建設、設備、石油・ガス、鉱業・エネルギー、自動車、通信、情報処理、印刷、セキュリティ、銀行、パーソナルケア、家具、ファッション・繊維、食品・飲料など多岐にわたる分野が対象。中小企業から大手企業まで幅広い層が出展し、現地企業と海外企業のビジネスマッチングやネットワーキングの場となっている。

会場の印象

まず会場について思ったことは、とにかく広い!ということです。

この会場は14.5ヘクタールもあり(Wikipedia情報)、東京ドームの約3倍もの広さを誇ります。

出展者は基本的に屋外にテントを立てて展示しており、一部は屋内テントになっています。ジャパンパビリオンなどは屋内テントで、エアコンが効いていてとても涼しく、30度を超える天気の中ではまさにオアシスでした。

来場者も多く、とても賑やかな印象です。基本的にはビジネスマンが対象となっていますが、社会見学に来ている学生の姿もあり、ビジネスだけでない幅広い層に開かれている印象でした。

展示の特徴

出展者は物品の販売も可能なようです。電化製品、雑貨、香水、家具、寝具、衣類など、まさに市場のような雰囲気で、多くの方が購入していました。

ジャパンパビリオンでも調味料などを販売していましたが、その場での売上というよりは、BtoBのお客様との商談が主目的という印象でした。

屋内テントには各国のアフリカ布ゾーンもあり、南アフリカのシュエシュエなど、さまざまな布が販売されていました。

ジャパンパビリオンの様子

ジャパンパビリオンには、HONDA、味の素、Dentsuなどの大企業から中小企業まで約30社が出展していました。

大手企業では現地スタッフを雇用しており、日本人スタッフがいないブースもありました。一方、自社スタッフのみで説明しているブースもあります。

コミュニケーションには英語が必要ですが、JETROの方も常駐しており、安心して出展できる環境が整っています。スタッフの方々は物腰も柔らかく、丁寧に説明していただけました。

来場者数と反応

実際の来場者数は明確ではありませんが、JETROによると2023年の実績は全体で83,613人、そのうちジャパンパビリオンには52,700人が来場したとのことです。2024年も同程度の数字と推測されます。

浄水を提供するTAIYO財団のブースを見学させていただきましたが、多くのナイジェリアの方が足を止めて興味を示されていました。やはり日本製品に対してナイジェリアの方も関心を寄せていらっしゃるように感じます。

街中には日本車が多く走っており、「品質が良い、頑丈で部品も豊富だから選んでいる」という声を各所で聞きました。日本製品全体の評判向上に貢献しているように思いますね。

食事も充実

テントの脇には飲食ブースが並び、現地のプランテン(バナナ)を焼いた料理や、香辛料をたっぷり使ったスヤ(焼き鳥)など、約100メートルにわたって屋台が連なり、食べ物だけでも十分楽しめます。私もさまざまな料理を味わいました。

意外だったのは、ナイジェリアにバーガーキングがあったことです。香辛料で疲れた胃の箸休めとして注文してみましたが、やはり期待を裏切らない世界共通の味です。

まとめ

ビジネスでの出展を希望される方はもちろん、近くにいらっしゃる方にとっても楽しめるイベントだと思います。ナイジェリア市場への理解を深め、現地とのビジネス関係構築に大いに役立つ機会となると思います。

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