Made in Afrika(Kenya)について語る

今日はMade in Afrika(ケニア産)の品質などについてお伝えしたいと思います。

コネなしで初めてケニアナイロビに渡航した2023年8月、まずはパートナーを見つけようとアパレルショップを30店以上見て回った際のお話です。

ナイロビにもショッピングモールがあり、ビレッジマーケット、ジャンクションモール等が有名です。そこでは、セレクトショップやファストファッション的なお店が混在しておりますので、そこら辺をリサーチ。加えて、郊外のお店などもリサーチしていました。

道中、実は警察に捕まったのは良い思い出。


(特段悪いことはしていないので不当逮捕かと、この話はまた別途)

ファッション展示会「FLUID」というイベントも覗いてみました。



METAMORPHISIZEDなどのケニアでは有名なブランドも出展していました。

10店弱くらい出展していて各出展内容の品質を確認。

うーん…

ステッチの幅ずれ、ライン曲がり、縫いつまみもあります。デザインで勝負なのでしょう。

日本で販売することについて考えてみたところ、難しいと思いましたが、リサーチのため声を掛けます。

「コロナ明けの今は、国内だけに集中したいんだ」との回答。

次は高級住宅街ラビントン地区に位置するKiko Romeoに。

Kiko Romeoは、ケニアのキコイ(伝統的な布)を再利用したり、手染めの生地を活用した、設立約30年のハイファッションブランド。世界に向けて輸出もしている。

創設者のアンから、日本人が来ることは少ないけれど、中里唯馬氏とも情報交換を先日したとのこと。さすが老舗ブランド。

ここでも品質を確認。針目ピッチも細かいが、小売価格が高すぎる印象です。そこで社会的サステナブルな活動をしているデザイナー デビッドアビードを紹介してもらうことになります。キコロメオに併設しているカフェは、耳の不自由な方が働いていて丁寧にサーブしてくれて気持ちよく過ごせました。

そしてアフリカ最大規模のキベラスラムにあるデビッドの工房へ。

他のナイロビ商品と比べると縫製がかなり良かったので、製作のコンセプトを聞いてみました。

「私たちは地域のみんなが才能を活かせるようにしていて、地域の人に作成してもらっています。そこでは品質を一番に気を付けるよう指示しています。」とのこと。

この日製作しているスタッフは、こちらも耳の不自由なキベラ在住の女性の方。

デビッドアビードの商品なら信頼できるであろうと思い、独占販売について直談判しました。

色々と語るうちに、スラムの掘立小屋で出てきた「ペットボトルに入った謎の液体」を飲んだ結果、無事!?信頼してくれて、彼の商品を取り扱わせてもらうことになりました。

さて、Made in Africa(Kenya)ということについてですが、私のリサーチでは一部のブランドを除いてアトリエ系のブランドの品質は厳しいと思いました。一方、キコロメオなどの海外向けに輸出をしているアトリエであれば、品質について細やかにチェックしている印象がありました。

しかし、「大味」がアフリカ産の醍醐味ではないかとも思っています。

「品質?そんなものを気にするな。
色も形も、全て大胆に混ぜる。
何ができるかは未知、やってみてからわかる。
人生も一緒だろう?」
っと問いかけてくれているのがアフリカ産。

全てを完璧には難しい。
ではプロダクトに何を求めるのか。


そのようなことを考えさせられる品質確認・パートナー探しの旅でした。

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