LOOKS LIKE AVIDO
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LOOKS LIKE AVIDO ルックスライクアビード
David Avido(デビッドアビード)が2017年に立ち上げたブランド。
ファッション&デザインのディプロマを修了後、デザイナーとして成長するための堅固なスキルを磨き、ナイロビにあるアフリカ最大のスラム「キベラスラム」で作品を製作して自分のメッセージを表現し始めたのがスタートです。
ルックスライクアビードは、スラムの環境を改善するため、スラム在住の難聴者を雇用し、デビッドによって設立された基金「AVIDO FUNDATION」を通して、売上の20%を学校に寄付し、浄水やスクールユニフォームを提供し、安心して「教育」を受けられる活動や、女性の雇用を促す職業支援をしています。
更に、スラム発のファッションショー(キベラファッションウィーク)の創設者でもあり、文化発信の重要性を訴えています。
今日、ルックスライクアビードはVogue ItalyやVogue USA、Al Jazeera、CNN、Essence、National Geographyなど、多くのメディアに取り上げられており、コカ・コーラのミネラルウォーターブランド「Keringet」のイメージキャラクターにもなりました。コロナ禍では28,000枚ものマスクを無償提供したことにより、大統領勲章も受章し、ケニアのスーパースターとなっています。
ナイロビの国道にある大看板 Keringetの広告
「素晴らしいものは、予想外のところから紡がれる」
出典:CROSS TRADE
さらにChronixx、Cecile、Christopher Martin、Ghanaian Stallion、Romain Virgo、Everton Blendah、Don Carlos、Jah Cureなど、国際的なアーティストに衣装を提供しています。またブルーノマーズやビヨンセも応援しています。(※)
Chronixx
出典:LOOKS LIKE AVIDO
デビッドアビードの生い立ち
出典:LOOKS LIKE AVIDO
デビッドは、ナイロビのキベラスラムで育ちました。シングルマザーの家族で育ち、長男として、彼は早くから自立しなければなりませんでした。
学校を中退した彼は、弟や妹と母親を十分にサポートする希望もないまま、長時間働き始めましたが、絶望感に満ちて仕事を辞め、人生で何を求めるべきか、何が問題なのかを考えました。それはキベラスラムに生まれたからだろうか?と。
キベラスラムはアフリカ最大と言われるスラム。周りの友人が逮捕されたり、ドラッグ中毒者や犯罪が、周辺よりも多く発生する環境なのは事実。地元の人も近寄りたがらないエリアとして認識されています。
不当逮捕もある環境。誰かと共にいることが身を守ることに。自分のアリバイを確実にするため、将来だけでなく今をどうするかという葛藤を抱えながらも、ダンスクルーに参加。
そしてこのことが運命を変えることになります。
ダンスは衣装づくりが必要であり、衣装を制作しているうちに、「この仕事はどんな人も学べば働くことができる」そう考えるようになり、2017年にルックスライクアビードがスタートしました。
デビッドは、キベラスラム出身を恥ずかしいと思ったことはありませんでした。むしろその逆で、誇りに思っています。それは、コミュニティーの人たちは貧しいながらも、お互いを支えあい過ごしているからです。そして、デビッドも利益を重視するのではなく、コミュニティーに還元していきたいと常に考えています。
出典:CROSS TRADE
ルックスライクアビード デザイナーインタビュー動画(CROSS TRADE作成)
キベラファッションウィークの紹介(出典 AFP)
デビッドアビード インタビュー動画(出典 AL JAZEERA)
※ AFP: https://www.afpbb.com/articles/-/3486589?cx_part=search
※CNN https://edition.cnn.com/2020/05/10/world/coronavirus-face-masks-statement-trnd/index.html)
※Vogue Italy https://www.vogue.it/fotografia/article/david-avido-fashion-designer-in-nairobi