一日一生｜世界からのお客様との出会いと、新たな種まき【11月後半の振り返り】

「一日一生」——この言葉、ご存知でしょうか。

禅の教えに由来するこの言葉は、今日という日を一生のように大切に生きる、という意味が込められています。

11月後半は、まさにそんな「一日一日を全力で」駆け抜けた2週間でした。京都での9日間のポップアップ最終日、そして東京ビッグサイトでの展示会。どちらも忘れられない出会いと学びがありました。

11月19日——京都ポルタでのポップアップが終了

11月11日から19日まで、京都駅直結の「京都ポルタ」にて9日間のポップアップを開催させていただきました。

今回特に印象的だったのは、お越しいただいたお客様の多様さ。

アジア圏からはもちろん、欧米からの観光客の方々、さらには南米や東欧など、本当に世界各国からのお客様にお立ち寄りいただきました。言葉は通じなくても、商品を手に取った時の笑顔は万国共通ですね。

特に人気だったのは、アンカラ生地のスリッパや小物雑貨たち。

「この明るい色柄が素敵」
「縫製がとても丁寧ね」
「柄の合わせ方にこだわりを感じる」
「生地の選び方がセンスいい」

こうした嬉しいお言葉をたくさんいただきました。ナイジェリアの伝統布と東京下町の職人さんたちが、一つひとつ心を込めて作っている——その「丁寧なものづくり」が、国境を越えてお客様に伝わっていることが、何よりも嬉しかったです。

次回への課題——足を止めていただく工夫

京都ポルタは人の流れがとても多い場所。その分、たくさんの方の目に触れる機会がありました。

ただ正直にお伝えすると、足早に通り過ぎてしまう方も少なくありませんでした。せっかく目に入っても、立ち止まっていただけなければ、商品の魅力をお伝えすることができません。

次回のポップアップでは、「思わず足を止めたくなる」ディスプレイやPOPの工夫を取り入れたいと考えています。商品の背景にあるストーリーや、生産者さんの想いを、もっと視覚的に伝えられるような演出を準備中です。

11月26日・27日——よい仕事おこしフェア2025に参加

京都での余韻も冷めやらぬ中、11月26日・27日は東京ビッグサイトで開催された「よい仕事おこしフェア2025」に参加してきました。

今回は、足立成和信用金庫様からのご招待で出展の機会をいただきました。日頃からお取引させていただいている地元の信用金庫様からこのような機会をいただけることは、本当にありがたいことです。

この展示会では、デベロッパー様や通販事業者様など、ビジネスパートナーとなりうる方々と多くの商談をさせていただきました。

特に心強かったのは、当社が取り組む「社会的サステナブルな活動」について、深くご理解いただけたこと。

単なる「アフリカ雑貨」ではなく、生産者の方々の生活を支え、伝統技術を守り、環境にも配慮したものづくり——そうした背景をお伝えすると、多くの方が興味を持ってくださいました。

すぐに結果が出るものではありませんが、未来につながる「種まき」ができた2日間でした。

一日一生——今日を大切に

京都での9日間、東京での2日間。

どちらも体力的にはハードでしたが、お客様やパートナー企業様との出会いが、疲れを忘れさせてくれました。

ポップアップでの直接販売も、展示会での商談も、共通しているのは「人と人とのつながり」。オンラインショップだけでは得られない、リアルな場でのコミュニケーションの大切さを改めて感じました。

一日一生——。

今日という日を大切に、一つひとつの出会いを大切に。
これからも、アフリカの作り手の皆さんと日本のお客様をつなぐ架け橋として、歩み続けたいと思います。

CROSS TRADE
代表　辻　薫

---